7643 大阪都構想2 はくぶん 2020-10-12 00:58:04
東京都の区長が、長年口を揃えて主張していることがある。
特別区制度を廃止して、かつて存在した東京市を復活して欲しい、と。
大阪府より財政的に遥かに恵まれている東京都の区長が言うのである。
一度、23区の区長全員が名を連ねて、東京都に対し、東京市の復活を請願したそうである。
一度廃止したら、なかなか元には戻せない行政改革。
結局自分たちの首を絞めることになる行政改革。
自分たちの権利を、自ら捨てるようなもの。
これが市を廃止し、特別区を設置した結果である。

市を廃止し、特別区を設置するメリットは何で、デメリットは何か。
色々な情報が錯綜している。
内容は多岐に渡り、全体像は複雑かもしれない。
デメリットだらけで、メリットは無いという意見もある。
誰も全てを語らない。
誰も全てを語れない。
大阪市民の大半は内容をよく理解しないまま、どちらかに一票を投じる。
それこそが、大阪維新の会の狙いである。
胡散臭い政党の胡散臭い改革である。
説明会でも真実のみが語られているわけではないだろう。
欺瞞もあるだろう。
嘘もあるだろう。
誤魔化しもあるだろう。
むしろ、真実など欠片も語られていないという証言もある。
しかし、いくら大阪維新の会が、事前情報を操作しようとしても、この東京都の区長たちの言動が、全てを物語っているではないか。
これが大阪都構想の将来の姿である。

大阪都構想に反対する者たちの中には、意外と他県の人間が多い。
自分たちには関係ない、他県の行政制度改革である。
しかし、逆に他県人だからこそ、その冷静で客観的な目には、この改革が何ともおかしなものとして映るのだろう。
そして、維新の会とのしがらみが少ない分、率直に批判も反対もしやすいのだろう。

大阪市にとってメリットが大きいなら、住民投票など行われず、とっくに改革が進められているだろう。
そして、そういう改革は今までいくらでもあった。
それなら、なぜこの改革だけ住民投票が行われるのか。
しかも、大阪府民ではなく、大阪市民に対してだけ。
大阪市民にとってデメリットの大きい改革になるが、それでもいいですか。
そう市民に問うているのである。
そして、この改革が実現してしまい、将来、デメリットが明るみに出て、住民たちから批判が起こった時に、あの時あなたたちは賛成したでしょ、という言い訳にしたいのである。
敢えて住民投票が行われるということは、そういうことなのである。

来る11月1日に、再び住民投票が行われる。
大阪維新の会が最初で最後の住民投票であると明言し、5年前に行い既に否決された制度改革にも関わらず、その公約を破って、またも行われる。
これだけでも、この薄っぺらい政党に、伝統と実績のある日本第二の政令指定都市の制度改革を行う資格などないことが分かる。
当然、その成り行きに注目しているであろう東京23区の区長たち。
投票日当日、彼らは皆、こんな風に思っているだろう。
可決され大阪市が廃止されれば、いつか必ず後悔する日が来るだろう。
それは東京市を失った東京が一番良く知っている。
それでも大阪市が要らないというのなら、その宝物を東京に譲ってくれないか。

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ここ数日は、晩秋のような昼でも膚寒い日が続いていたのに、今日は夏日が復活とは。
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