7833 weworkのCM はくぶん 2021-10-27 02:25:15
YouTubeでweworkのCMをよく見かける。
働き方も契約も、もっとフレキシブルに。
そういうコンセプトを打ち出しているCM。

男性社長「自社オフィスです」
女性社長「weworkが本社です」
この二人の言葉から、この二社の比較が始まる。

コロナ下での自社オフィスの課題ばかりを打ち明ける男性社長。
その課題に対して、weworkの利点ばかりを強調する女性社長。
男性社長は冴えない顔で話口調も沈みがち。
女性社長は明るい顔で常にウキウキワクワク口調。

女性社長の言動から、男性社長の課題は、全てweworkで解決されるような錯覚を起こす。
しかし、女性社長の話している内容をよく聞くと、男性社長の課題を何も解決してはいない。
ただ、女性社長の会社の現状を話しているに過ぎない。
そして、weworkに本社を移転してから日が浅いから、weworkの欠点がまだあまりよく見えていない。
とりあえず、今はいい点ばかりが見えているに過ぎない。
社員たちの評価が、そんな段階にあるようにも見える。

男性社長の課題は、weworkに移転することによって、本当に解決するのだろうか。
weworkでも、いずれ同じ課題が湧き上がって来るように思われる。
それは、女性社長の話している内容が、対処療法に過ぎないからである。
目先を変える、環境を変える、気分を変える。
男性社長の課題に対する根本治療ではなく、症状を誤魔化しているだけなのである。
それらが効果のある内はいいが、社員がそれに慣れて、飽きが来れば、課題は確実に振り出しに戻る。
そして、weworkには、その後の第二の矢、第三の矢は用意されていないのである。

開放的なデザインの空間に居るからといって、いいアイデアが思い付くんだろうか。
30ヶ所のオフィスが駅近にあるからといって、議論のために社員が出社して来るのだろうか。
だいたいレンタルオフィスに、自社オフィスなら当たり前に置ける大型OA機器類が置けるのだろうか。
他社と空間を共有するような規模での契約の場合、業務ツールは全て持参ということだろうか。
もしそんな環境で仕事をするなら、社内の機密情報は守れるのだろうか。
色々疑問が浮かぶばかりである。

それよりも、もっと気になる点がこれである
会社説明会で「weworkが本社です」と説明する会社に不安を感じないだろうか。
働き方も契約も、もっとフレキシブルに。
それは被雇用者からすると、雇用の安定という点で、大きな不安を与える文言であるということである。

確かに、男性社長と女性社長のコントラストが、鮮明に映し出されている。
しかし、見る人が見れば、このCMでは、weworkへの移転は考えないだろう。
男性社長の抱える課題は、weworkでは解決しないだろうと思えるからである。

昨日、初めての病院で健康診断を受けた。
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