7875 コロナ検査で浮かび上がる真実 はくぶん 2022-01-19 00:07:05
下記の表は、大阪府が公開している新型コロナウイルスの府内に於ける検査状況である。
この検査には、PCR検査と抗原検査の両方が含まれている。

公開資料には、なぜか「陽性率」が記載されていないので、自分で項目を追加した。
ちなみに、WHOによると、陽性率は3%から12%が適正範囲とのことである。

【大阪府 新型コロナウイルス検査状況】
日付検査件数陽性人数陽性率
2022/1/11916703.7%
2022/1/21672573.4%
2022/1/31462795.4%
2022/1/473071241.7%
2022/1/564842443.8%
2022/1/695585055.3%
2022/1/790436717.4%
2022/1/8120848917.4%
2022/1/9109128768.0%
2022/1/1081884996.1%
2022/1/1189026136.9%
2022/1/127352171123.3%
2022/1/1318151245213.5%
2022/1/1418633282615.2%
2022/1/1524376369215.1%
2022/1/1617860376021.1%
2022/1/1720404254912.5%
2022/1/1812328539643.8%

この表を見ると、不思議な点がある。
1/13から急に検査数が増えているということだ。
前日の2倍以上に増えている。

1/12の陽性率が20%を超えたから、慌てて増やしたのだろうか。
もしそうだとすると、1/17の検査数が納得できない。
前日1/16の陽性率が20%を超えているから、この日も大幅に増やしたはずである。
しかし、実際には大して増えていない。
ということは、検査数の大幅拡大は、前日の陽性率には無関係ということになる。

1/8まで右肩上がりに増えて来た検査数が、1/9から減っている。
感染者は増加傾向にあるのだから、むしろ検査数を増やさなければならない。
検査数を減らすのは、現実と矛盾した対応である。
百歩譲って、1/9と1/10は休日だから、検査数が減るのは、ある程度容認するとしても、1/11と1/12は平日である。
しかも、成人式で新規感染者が大量に出たことが予想される翌日と翌々日である。
検査数を大幅に増やすべきタイミングであるにも関わらず、殆ど増やしていないどころか、1/12などは、むしろ減っている。

この検査数のおかしな推移は、一体どういうことなのだろうか。

大阪府では12月から、大阪府独自のGoToキャンペーンである「大阪いらっしゃい」キャンペーンが行われている。
オミクロン株が徐々に感染拡大を続ける中、別名「オミクロンお持ち帰り」キャンペーンとも揶揄されるこの無謀なイベントは、近隣府県からコロナ陰性証明者に限って、大阪に格安で遊びに来てもらおうという、維新の金儲け第一主義的企画である。
その申し込み受付け締め切り日が1/12だったのである。

「大阪いらっしゃい」キャンペーンの申し込み受け付け期間中は検査数を抑え、受け付けが終了した翌日から検査数を大幅に増やした。
それが、このおかしな推移の真相ではないだろうか。
受け付け最終日である1/12には、感染者数が前日の3倍近くに跳ね上がったが、その結果が報じられたのは、その日の夕方。
既に申し込みは締め切られ、キャンペーンには殆ど影響がなかったと思われる。

大量の新規感染者を出している東京都が、遂に「まん延防止等重点措置」を要請した。
しかし、東京都より感染率の高い大阪府は要請しない。
大阪府知事である吉村洋文は、なぜこんな危険な状態にある大阪府に対して何の対策も打たず、放置し続けるのか。
今までなら、いの一番に白旗を掲げ、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を要請して来た無能男である。
今回に限って要請しないのは、現在実施中の「大阪いらっしゃい」キャンペーンを止めたくないからという理由以外には考えられない。

金儲けのためなら、重要な検査すらも抑制する維新。
金儲けのためなら、緊急特別措置すらも見送る維新。
維新のやっていることは政治ではない。
維新のやっていることは冷酷非情な企業経営である。
公的機関を私物化し、公金を私的利用する悪徳経営である。
一般民を犠牲にし、食い物にする詐欺的経営である。

大阪に、そして、日本に、維新のような極悪政党は要らない。
こんな非人道的政党を支援する大阪府民は、自らの愚かさを認識し、考えを改めよ。

それにしても、陽性率43.8%って、あまりにも検査数少な過ぎだろう。
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