7877 表現手法 はくぶん 2022-01-23 05:27:58
新型コロナウイルス新規感染者に関する報道で、おかしな表現がある。
2日連続800人を上回っただの、5日連続100人を下回っただの、と数値を適当に設定して、連続記録を強調する表現だ。

例えば、800などという指標は普段使わない。
だいたい500の次は1000である。
100刻みなら次は600である。
欧米ならクォーターも一般的だから、750もあるだろう。

普段使いもしない指標を無理矢理持って来ているのは、連続という部分を強調したいからに他ならない。
連続と言うことによって、世の中の危機感を煽りたいだけに他ならない。

2022年1月9日に於ける大阪府の新規感染者は880人。
確かに昨日の891人に続いて、2日連続で800人を上回っている。
そして、昨日の891人を、こう書いている記事もある。
大阪府の新規感染者は、去年9月16日以来、800人を上回った、と。

しかし、こうした状況は、次のようにも書けるのである。
大阪府の新規感染者は、去年9月16日以来、115日連続で1000人を下回った。
あるいは、こうも書けるだろう。
大阪府の新規感染者は、2020年6月24日以来、564日連続で0人を上回った。
日によって、記事によって基準の変わる比較など、何の意味も無いということである。

海外で、こんな曖昧で幼稚な内容を書いているメディアはどこにも無い。
日本のメディアは、この表現手法は低レベルなひな形であると認識して、今後改めるべきである。

朝の早起きが、2022年1月21日以来、三日も続いている。
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