7902 | 殺という文字の封殺 | はくぶん | 2022-03-14 04:31:16 |
最近、自死という言葉をよく聞く。 自殺の言い換えとして使っているようである。 そもそも辞書には載っていないので、最近の造語なのだろう。 なぜ自殺ではいけないのか。 デフレやコロナのせいで、日本に自殺者が増え、自殺という言葉に悪のイメージが付いてしまったからか。 そのイメージをリセットするための語句取替え政策ということか。 差別用語では、こういう方法がよく使われる。 まだ何のイメージも付いていない無機質な語句と取り替えるのである。 しかし、いずれその語句にも感情が入り、色が付き、イメージが形成され、新たな差別用語となる。 自殺を自死と言い換えるなら、他殺も他死に変更するのか。 殺人、殺害、殺戮、殺風景はどうするんだ。 屠殺、殺処分は人間じゃないから問題にしないのか。 問題の本質には手を付けず、名称を変えて目先を逸らす。 小手先だけの薄っぺらい手法。 日本の行政機関が最もやりそうな姑息な手段である。 久し振りに雨が降っている。 |
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