お茶しようか 私の彼は年下である。 とはいっても、立派な社会人として働いており、 人並みの収入は得ているので、嬉しい事におごってくれる。 だからといって、予約が必要な高級レストランなどには行かず こじんまりとした美味しくて安いお店がお気に入りになっている。 彼は、けしてケチではないが、無駄使いはきらいな性質だ。 ある日、買い物を楽しんでいたが、だいぶ長い間歩いていたので 疲れたし、喉も渇いてきた。 「ねぇ、喉かわいたよね。お茶しない?」 「そうだね、お茶しようか」 おいで、おいでと手を振り、私を導くと 自動販売機の前に立ち、私に言った。 「好きなのを選んでいいよ」 私は、こんな彼と今一緒に住んでいる。