電車  とある研究室での会話。 助「教授、大雨の影響で帰りの電車が不通になってしまいました」 教「多少時間はかかっても普通でいいじゃないか」 助「いえ、時間がかかるというより、不通なんですよ」   教「普通だからと言って永久に帰れない訳じゃあるまい」 助「それはそうですが、しかしこの雨がいつまで続くかわかりませんよ」 教「雨でも電車に乗ってる分には別に濡れるわけじゃない」 助「電車に乗って待つんですか?」 教「駅で電車が来るのを待ってから乗るものだろう?」 助「不通ですから電車は来ませんが」 教「電車が来ないのが普通なのか?」 助「電車が来ないのが不通です」 教「??? 電車が来ないと明日の講義はどうなるんだ」 助「この分ですと明日は休校ですね」 教「そうだな、急行なら午後の講義には間に合いそうだしな」 助「ですから、明日は休校になってしまうと思います」 教「急行の方がいいんじゃないのか?」 助「それではもう特休ということで、たまにはのんびりしましょう」 教「特急があるなら始めから言ってくれればいいじゃないか」 助「特休くらいは仕方ないでしょう、この天候ですし」 教「天候と特急の関係が分からんが、特急の分の金くらいはあるぞ」 助「お金の心配ですか? 特休なら有給でしょう」 教「特急のどこが悠久なものか。時間に追われる人のための特急だろう」 助「・・・? 何か勘違いなさってませんか? 特別休校ですよ?」 教「うむ、特別急行だろう?」